結構な人が見てたんだなぁ~と、ニュースを見てしみじみ思った。
色んな意味で、時差による開催時間と闘ったサラリーマンは多い事を実感。
そう、睡眠時間を削って闘っていた働ける人々にも乾杯な気分です(笑。
全くもって驚きです!
大会が始まる前は、生きているうちに日本代表がW杯の優勝トロフィーを手に抱く
姿を見ることがあるのか、考えていたものですが・・・
やっちゃったよ!オイ!(ソース元:suponichiAnnex:日本vsアメリカ)
W杯女子 決勝 日本2③-①2アメリカ(丸数字PK成功数)
正に、偉大な結果であることは間違いない。
何と言っても、アメリカ相手に一度も勝った事がない。(それまでAマッチのみで3分21敗)
5月の親善試合なんて0-2・0-2の2戦連続の負け。
その相手に勝てたのだから・・・試合後に
『W杯、優勝の前にアメリカ相手に勝てた事が嬉しい』とコメントがあったのも
よく分かる心情だ・・・それほど、勝てた事が無いという事実は、チームスポーツの
アスリートにとっては、屈辱であるし、試合前からのしかかるものであるから。
実際のところ、前半の結果が全てを物語っていると思う。
長身とスタートダッシュ力の違いをまざまざと見せ付けながら
ロングフィードをシュートに結びつける。12人目の選手が居るかの様にクロスバー
ポストを叩くシーンを見た。
試合自体を見た訳ではないが、親善試合のゴールシーンと展開が全く変っていなかった
のだから・・・。
ただ、前半を終わったところで思ったのは、1つは
『ツイているし、焦りも見えた。足が止まればもって行ける展開だ!』という事。
2つ目に
『攻めもままならない展開に、空きスペースを狙うだけの単調な展開さえ改めれば
まだまだ繋がるし、サイドの上がりも減る。ペースを乱せばアメリカは上手く行かなく
なる』と感じた事。
3つ目に
『精度の高いFKを安定してあげていた事』
危惧していた点としては、スウェーデン戦との違いは明らかで、長身FWのワンバック
がターゲットであるが、ボ-ルを供給した後のフォローが一発カウンターのチームと
違い、早めのハイボール(これはクロスを上げるレンジと精度の違いが大きいだろう)も
あれば、サイドの1対1で抜き去った後に出される精度の高い
クロスである。※実際に2点目はこれにやられた。
何とも、見ていてハラハラさせられたのは両サイドはズタズタにされていたから。
離れれば早めのクロスに縦パス、近付けば抜かれて低く速いクロス。
非常に困った事だろう。
後半に関しては、これが真価なんだろうな~と、いう部分で、
失点のパターンがいつもと同じアメリカ戦だったにも関らず
全く諦めない!おまけに相手のミスも見越した上で必ず詰められる時には誰かが居た
事だろう。(男子代表もホント見習って欲しい部分)
お付き合いでの強引なサイドへのカウンター速攻を繰り返さない為もあるのだろう、
後半20分頃、ロッベンのごとくドリブラーとして単独でも持ち込める『大野』を
外した際には、外して良いのかなぁ~?と思うと同時にセンターにターゲットを置き、
ターゲットマンを経由してのサイドへの展開を期待したのだろうなぁ~と、期待した
のだが・・・、こちらはゴールへの意識が高すぎたのか全く機能していなかった(→丸山)。
そのせいなのか?ロングフィードをケアする為、自由に打たせないように出来なかった
為か、延長後半に岩渕と更に交代させられている(これはプレイヤーなら屈辱的)。
そんな中でも、足を動かすよりも先に無理なら無理で、バックス間でボールを動かし
体勢を整えながら、縦と横の動きを繰り返しペースを乱した事が何よりだろう。
正直、前半と同じ様にアメリカのテンポで攻撃を繰り返していたらこの奇跡は起き
なかっただろう。自然とパス交換が丁寧かつスピードも出るようになる。
失点時間が中間だったことで、更に焦ってロングボールを放り込むだけの展開になら
ないか心配したが、少なくともイングランド戦以降のこのチームにはそんな事はないと
いうのが敬服に値する。
点を取られてからの方が、前半より丁寧かつゆっくりと相手を走らせ
精度の高いボールを供給できるチームというのは、そんなにない!
延長戦はどうすれば点が取れるかを全く諦めなかった結果だと思う。
こんな、展開だったのでPK戦の心情的に有利に働くのは確信していたが・・・
皆、恐ろしいほどに冷静だった。
120分戦い、シュートをふかす選手は少なくない。ところが全員枠内(1人失敗したが)。
そんな訳で、優勝! いやぁ~・・・実にかっこ良かった。
五輪にも期待が持てますね。
ただし!これからの課題も多かったですね。
女子サッカーの強国の場合、スピード・ハイボール(長身)を生かす展開が多いので
特に日本の様に身長に恵まれない国としては、例えバックスからのロングボールであれ
比較的サイドからの早めのクロスであれ、ケアしないと簡単に放り込まれてしまう。
FWは献身的にチェックに行く、SHは間を空け過ぎない。こちらのケアを忘れると
簡単に精度の高いボールを放り込まれる。
これをやらないと、今回の結果とは別の形になってしまう。実際に、前半だけで3点差
以上点を取られていても、私は何の不思議も感じない。(これがツイていたという部分)
サイドを攻めるにしても、相手に中央への意識をどう持たせるか?
状況によってポスト役を切り替えて行う選手出てきた方が良いだろう。FWは点を取る
のも仕事だが、他の選手に前を向かせるのも仕事だから。
沢選手が以前コメントしていたが
『リフティングを含めスキル自体はあまりない』選手が結構居るらしいが、
バレーボールと同じである。日本のパスサッカーの結果を見てこれからはスキルアップ
にどの国も努めて来るだろう。今後5年を考えると楽観できない。
そして、日本の悪い風潮なのではないだろうか?
優勝前提の報道が始まると思うので
試合の結果一つ一つで、過剰に反応する事だろう。・・・非常に心配である。
ただ、心配事では有るが女子リーグは苦難の道であったことは疑いようも無い。
それにスポットが当るのは、プレッシャーではあろうが、
“彼女たちが勝ち取った注目度だ!!”
優勝の副産物ではあるが、生活という面で彼女らが本当に必要なものを手に入れる
チャンスだと思う。
それも含めて私は『おめでとう!』と言いたい。
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